地域に寄り添う温かみのあるロゴを。豊前総合法律事務所様 ロゴデザイン制作の裏側|福岡県豊前市

「地域に寄り添う」想いを、一輪のひまわりに込めて。

「地域だからこそ、寄り添ってサポートしたいんです」
最初のヒアリングで、お客様の西村先生がふと漏らしたその言葉を聞いたとき、私の中でカチリとスイッチが入る音がしました。 弁護士という職業に対する「厳格」なイメージとは裏腹な、あまりにも温かく、誠実な言葉。
「この先生の想いを、ありきたりなデザインで終わらせてはいけない」
「法律事務所らしくない、温かみのあるブランドを自分が形にするんだ」
2025年5月。
そこから約1ヶ月にわたる、私の「翻訳」作業が始まりました。
これは、ただのマークを作る仕事ではなく、「安心」と「正義」をひとつの形にするための、短くも濃密なプロジェクトの記録です。
プロジェクト概要
- クライアント:豊前総合法律事務所 様
- 制作期間:2025年5月〜(約1ヶ月)
- 担当範囲:ヒアリング、コンセプト設計、ロゴデザイン、ガイドライン策定(Webデザイン ガジュマル)
「法律事務所=堅い」という壁を壊す
ご依頼をいただいた当初、課題は明確でした。
それは「法律事務所特有の『堅苦しさ』を払拭すること」。
一般的に、法律事務所のロゴといえば、天秤や剣、あるいは重厚なイニシャルなどが想像されます。

しかし、豊前総合法律事務所様が目指していたのは、地域の方が困ったときに躊躇なく相談できる「敷居の低さ」でした。
品格は保ちつつ、どうすれば「あたたかさ」や「親しみ」を表現できるか。
私は資料に「地域愛」「透明性」「誠実」といったキーワードを書き出し、思考を巡らせました。
辿り着いた答え:正義の花と、誠実な礎

試行錯誤の末、デザインの核として選んだのは「ひまわり」と「本」の組み合わせでした。
単にかわいいから、法律っぽいから選んだわけではありません。
ここには、事務所が大切にする5つの約束とプロとしての姿勢が込められています。
1. 正義と地域愛を咲かせる「ひまわり」

太陽に向かって力強く咲くひまわりは、弁護士バッジのモチーフ(正義・自由)であると同時に、地域に愛される明るさの象徴です。この花には5つの理念を込めました。
- 信頼:地域と依頼者に誠実に寄り添う信頼の礎
- 安心:法的な安心と、心の安定を届ける
- 迅速:早さと正確さで不安を軽減する対応力
- 親しみやすさ:相談しやすく、敷居の低い事務所であること
- 地域貢献:法を通じて地域の未来を支え続ける
2. 知と誠実を支える「本」のかたち

ひまわりの根元に広がる形は「本」をモチーフとしており、知識・教養だけでなく、依頼者への誠実な対応力を可視化しています。ここには、以下の6つの姿勢を込めました。
- 誠実:一人ひとりに真心を込めて対応すること
- 柔軟:変化する状況に応じた適切な判断と行動
- 法教育:生涯にわたり学びと成長を支援する姿勢
- 継続性:一過性でなく、地域に根ざした関係を築く
- 透明性:経過・費用を丁寧に伝える分かりやすさ
- 専門性:多様な案件に対応するリーガルスキルと深い理解
ただ知識があるだけでなく、「透明性」を持って伝え、「継続的」に地域と関わっていく。
これらの要素を統合し、「誠実に、迅速に、地域と共に歩む法律事務所」としてのブランドイメージを形づくっています 。
ご提案時には複数の案をご用意しましたが、最終的にはコンセプトを最も体現していたこの案に決定しました。
神は細部に宿る。0.1mmの「認識」へのこだわり

デザインの方向性が決まってからも、戦いは続きました。
特にこだわったのは「本のページを表す線」の太さです。
線が太すぎると、野暮ったくなり「本」として認識しづらくなる。 逆に細すぎると、繊細すぎて「頼りなさ」が出てしまう。
「パッと見た瞬間に、それが『本』だと伝わるか?」
「縮小して名刺に使ったとき、線が潰れてしまわないか?」
モニター上で何度も線を太くし、細くし、印刷しては確認する。
C案、D案と微調整を重ね、誠実な強さと視認性が共存する、ギリギリのバランスを追求しました。
この地味で泥臭い調整こそが、プロフェッショナルの仕事だと信じているからです。
作って終わりではない。「育てる」ためのガイドライン

ロゴデータをお渡しして「はい、納品です」と終わることもできました。
しかし、私は今回、詳細な「ロゴガイドライン」を作成し、一緒にお渡ししました。
ロゴは、納品された瞬間がゴールではありません。
これから名刺になり、看板になり、Webサイトになり、長く使われていくことで初めて「ブランド」として育っていきます。
その過程で、色が勝手に変えられたり、余白が詰められたりしてしまえば、込められた「信頼」や「誠実」といったメッセージが歪んで伝わってしまうかもしれません。
「ロゴの持つ意味が、この先も正しく生き続けるように」
「ブランドとしての価値観を、ぶれることなく発信し続けられるように」
そんな願いを込めて、色の数値(CMYK/RGB)から、守るべき余白(アイソレーション)、背景色の規定まで、このロゴの「取扱説明書」を編み上げました。
制作を振り返って
納品時、西村先生には大変喜んでいただくことができました。
しかし何より嬉しかったのは、先生の「地域に寄り添いたい」という熱い想いを、デザインの力で忠実に翻訳できたことです。
このロゴが、豊前総合法律事務所様の「顔」となり、その先で困っている地域のお客様との「架け橋」となってくれることを、制作者として心から願っています。
西村先生、この度は大切な「はじまり」のデザインを任せていただき、本当にありがとうございました。
制作の流れ
Webデザイン ガジュマルでは、ただ見栄えの良いマークを作るのではなく、お客様の事業の「想い」や「未来」を形にするプロセスを大切にしています。 基本的な制作フローは以下の通りです。

まずは、事業への想いやビジョン、解決したい課題をじっくりと聞いていきます。
「どんな人に届けたいか」「どんな未来を作りたいか」。
デザインの要素だけでなく、事業の根幹にある想いを共有させていただくことから、すべての制作は始まります。

ヒアリング内容をもとに、競合調査や市場のリサーチを行います。
そこから導き出されたキーワードを整理し、「誰に、どんな印象を与えたいか」というロゴのコンセプト(設計図)を固めます。
言語化できないイメージも、この段階で丁寧にすり合わせます。

コンセプトに基づき、手書きのラフスケッチからデジタルデータへの書き起こしを行います。
通常、異なるアプローチのデザイン案を複数パターン作成し、それぞれのデザインに込めた意図やストーリーと合わせてご提案いたします。

ご提案したデザインの中から方向性を決定し、さらに完成度を高めるための調整を行います。
「もう少し線を太く」「色味を調整したい」といったご要望はもちろん、印刷時の視認性や耐久性など、プロの視点での微調整(0.1mm単位のバランス調整)を重ね、理想の形へと磨き上げます。

完成したロゴデータ(ai / png / jpgなど)を納品いたします。
また、ロゴが正しく使われ、長く愛されるブランドとして育っていくよう、使用ルールや色の数値をまとめた「ロゴガイドライン(仕様書)」もあわせてお渡ししています。

豊前市で頼れる「豊前総合法律事務所」さんをご紹介します。
代表の西村先生は、「市民に力を」をモットーに、一人ひとりの話にじっくり耳を傾けてくれる優しい先生です。
ゆったりとした落ち着きのある事務所で、周りを気にせず安心して相談ができます✨
現在は特に、経営者を法的に支える「企業顧問」や、将来の安心をつくる「終活」のサポートに力を入れられています。
ビジネスの強い味方として、また人生の想いをつなぐ相談役として親身になってくれますので、一人で抱え込まずに相談してみてください!
豊前総合法律事務所様へのお問い合わせはこちら

-
項目 内容 業種・業界 弁護士業 地域 福岡県豊前市 製作期間 1ヶ月 構築方法 Illustrator - プロジェクトに関わった人
-
ディレクター 高橋政宏 デザイナー 高橋政宏 ライティング 高橋政宏
最後に
Webデザインガジュマルは、あなたのビジネスのパートナーとして二人三脚でサポートいたします。
「デザインのこと」「Webサイトのこと」「チラシのこと」「集客のこと」など、お困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。
お話を聞いた上で、あなたにとって最善のご提案をさせていただきます。
あなたとお話しできる事を楽しみにお待ちしております。
