名刺を相談の入口に。美容師×スカルプインクの再ブランディング事例

福岡県豊前市の美容室「ICHI」様から、名刺デザイン刷新のご相談をいただきました。
きっかけは、5周年を迎えたタイミングでの見せ方の変化です。これまでの「男性向け美容室」という印象に加えて、薄毛改善のスカルプインクという専門性を、もっと自然に伝えたい。そんなご相談から、名刺制作のプロジェクトが始まりました。
名刺制作とは、連絡先をきれいに並べるだけの作業ではありません。受け取った人が「この人は何をしている人か」「自分は何を相談できるか」を理解し、次の行動に移れるようにする入口づくりです。

このページは、美容室・サロンの再ブランディングと名刺制作を、Webデザインガジュマルがどう整理したかを記録したものです。
福岡県豊前市のICHI様の事例をもとに、名刺を相談導線として設計する考え方を紹介します。

- 業種・地域:福岡県豊前市の美容室・スカルプインクサロン
- 抱えていた課題:以前の名刺では、美容師とスカルプインクの2つの専門性が伝わりにくかった
- 解決策:表面でブランドの第一印象を整え、裏面でサービス理解とLINE相談につながる導線を作った
| クライアント | ICHI様 |
|---|---|
| 地域 | 福岡県豊前市 |
| 業種 | 美容室、スカルプインク、脱毛サロン |
| 制作物 | 名刺デザイン、名刺印刷 |
| 目的 | 5周年を機に、現在の活動内容が伝わる名刺へ刷新する |
| 主な使用シーン | 店舗での案内、紹介、お客様へのサービス説明、相談導線づくり |
| デザイン方針 | 白・グレーを基調に、落ち着きと専門性が伝わる上品な印象へ |
- 美容室の名刺を作り直すとき、何を整理すると伝わりやすくなるか
- 美容師とスカルプインクの2つの価値を、1枚の名刺にまとめる考え方
- 名刺の表面と裏面で役割を分ける理由
- LINEやInstagramへ自然につなげる名刺導線の作り方
- サロンの名刺を、集客や相談の入口として使うための視点
5周年を機に、名刺の役割を見直すことから始まった
今回の相談は、名刺の見せ方を見直したいというご相談から本格的に始まりました。
ICHI様は、2026年5月8日に5周年を迎えられました。これまで男性向け美容室として積み上げてきた活動に加えて、現在はスカルプインクにも力を入れています。
スカルプインクとは、薄毛が気になる部分に頭皮用の色素を入れ、髪があるように見せる施術です。カットやヘアスタイルづくりと組み合わせることで、見た目の印象を整えやすくなります。
ただ、以前の名刺は5年前に作られたものです。美容師としての情報は伝わっても、今のICHI様が力を入れているスカルプインクや、相談につながる入口までは十分に伝わりにくい状態でした。
お客様に名刺を渡す場面では、毎回すべてを丁寧に説明できるとは限りません。あとから名刺を見返したときにも「どんな相談ができるのか」「どこから連絡すればいいのか」が伝わることが大切でした。

もしあなたが、数年前に作った名刺をそのまま使っているなら、今の事業内容とズレていないかを一度見直すのがおすすめです。事業が育つほど、名刺に必要な役割も変わっていきます。
美容師とスカルプインク、2つの専門性をどう整理したか
今回の名刺で一番大切にしたのは、「サービスを全部載せること」ではなく、「受け取った人が理解できる順番に並べること」でした。
ICHI様には、カット、カラー、パーマ、脱毛、スカルプインクという複数のサービスがあります。どれも大切ですが、名刺の小さな面積に同じ重さで入れると、結局何が強みなのかがぼやけてしまいます。
| 面 | 役割 | 主に伝えること |
|---|---|---|
| 表面 | ブランドの第一印象 | ICHI様らしさ、名前、肩書き、店舗情報 |
| 裏面 | サービス理解と相談導線 | サービス一覧、顔写真、Instagram、LINE、スカルプインクの説明 |
再ブランディングとは、見た目を変えることだけではありません。今の事業内容や強みを整理し、相手にどう覚えてもらうかを整え直すことです。
表面では「堂々と曝け出せる自分へ」というコピーを中心に、ICHI様のブランドの空気を伝えました。肩書きには「-5歳若返らせる専門家」という表現を入れ、髪型だけでなく見た目の印象そのものに関わる専門性を示しています。
裏面では、サービスの幅と相談先を整理しました。美容室メニュー、脱毛サロン、薄毛改善(スカルプインク)を並べたうえで、InstagramとLINEのQRコードを配置しています。
導線設計とは、見た人が迷わず次の行動へ進めるように道筋を作ることです。
今回の名刺では、「知る」はInstagram、「予約・相談」はLINEという役割を分けました。
サロンの名刺でも、Webサイトと同じように導線設計が必要です。誰に何を伝え、どこへ進んでもらうかを決めることで、名刺の役割がはっきりします。

表面は、白とグレーで落ち着いた第一印象に

表面は、ICHI様のブランドの顔になる面として設計しました。
店舗の雰囲気に合わせて、白・グレー・黒を中心にしたシンプルな構成にしています。余白を広めに取り、情報を詰め込みすぎないことで、落ち着きや丁寧さが伝わるようにしました。
ICHI.のロゴ堂々と曝け出せる自分へというメインコピー-5歳若返らせる専門家という肩書き- ICHI様のお名前
- 店舗名、営業時間、定休日
- 住所、電話番号、Instagram、Webサイト
- ブランドキャラクター
デザイン初稿時には、説明資料もあわせて共有しました。その資料では、表面のコンセプトを「ICHIのブランドが一枚で伝わる名刺」と整理しています。
最終的には、ICHI様からいただいたフィードバックを反映し、コピーや肩書き、Instagramアカウントなどを調整しました。
個人的に大切だと感じたのは、名刺を「かっこいいカード」で終わらせないことです。初めて名刺を受け取った方が、数日後に見返したときにも「あの人だ」と思い出せる必要があります。
そのために、ICHI様のブランドキャラクターも活かしました。顔写真とは違う親しみやすさがあり、シンプルな名刺の中でも「ICHI様らしさ」が記憶に残るポイントになります。
もしあなたがサロンや店舗の名刺を作るなら、表面に載せる情報は多すぎない方が伝わります。まずは「どう覚えてほしいか」を決めることが、デザインの判断を楽にしてくれます。
裏面は、サービス理解と「相談してみよう」を作る面に

裏面では、受け取った人が次の行動を起こしやすい構成を目指しました。
スカルプインクは、まだ誰もが知っているサービスではありません。興味を持ってもらうには、まず「何をしてくれるのか」が分かること。そして「相談しても大丈夫そう」と感じてもらうことが大切です。
SERVICEとして、主なサービスを整理- ICHI様の顔写真
- InstagramのQRコード
- LINE予約のQRコード
- スカルプインクの説明
- Before / Afterの写真
- 無料相談の案内
- ゴールドの差し色
ここで意識したのは、不安をひとつずつ減らすことです。
薄毛の悩みは、人に相談しづらいテーマです。「本当に自然に見えるのか」「痛みはあるのか」「自分の状態でもできるのか」など、名刺を受け取った人の中にはいくつもの不安があります。
そこで、言葉だけで説明するのではなく、Before / Afterの写真で変化のイメージを見せる設計にしました。さらに、顔写真を入れることで「この人に相談するんだ」と分かる安心感を作っています。
ゴールドの差し色は、スカルプインクの専門性を少し特別に見せるための要素です。表面の白・グレーの落ち着きは保ちつつ、裏面ではスカルプインクの印象が埋もれないようにしました。
名刺の裏面とは、単なる余白ではありません。表面で興味を持った人に対して、「次に何を見ればいいか」「どこへ連絡すればいいか」を伝える場所です。
サロンの名刺でも、裏面の作り方次第で相談のしやすさは変わります。特に新しいサービスや、説明が必要なメニューを扱う場合は、裏面を丁寧に設計する価値があります。
名刺からInstagram・LINEへ、相談の流れをつくる

今回の名刺制作では、渡した瞬間だけで完結させないことも大切にしました。
名刺を受け取ったお客様が、その場ですぐ予約するとは限りません。家に帰ってから見返すこともあれば、しばらく経ってから薄毛の悩みを思い出し、もう一度確認することもあります。
だからこそ、名刺の中で「情報を見る場所」と「相談する場所」を分けておく必要がありました。
たとえば、スカルプインクが気になった方は、まずInstagramでBefore / Afterや施術の雰囲気を見る。さらに自分にも合いそうだと感じたら、LINEから相談する。こうした流れがあると、名刺はただ渡して終わりではなくなります。
販売導線とは、見込みのお客様がサービスを知ってから相談や予約に進むまでの流れです。名刺も、その流れの中に置くことで役割がはっきりします。
いちさんノウハウでいう「認知、興味、信頼、行動」の流れで見ると、名刺は認知と興味の入口です。Instagramは信頼を深める場所になり、LINEは行動の入口になります。
名刺とSNSは、どちらか一方を選ぶものではありません。特にサロンや店舗では、手元に残る名刺と、後から見返せるSNSを組み合わせることで、数日後、数週間後の相談につながりやすくなります。
制作中に印象的だったのは、修正の方向がとても明確だったこと

初稿を共有したあと、ICHI様からは具体的なフィードバックをいただきました。
コピーは「堂々と曝け出せる自分へ」に変更。肩書きは「-5歳若返らせる専門家」へ。Instagramアカウントやサービス表記、Before / After写真も最終版に合わせて更新しました。
この修正がよかったのは、単なる好みの変更ではなく、ブランドの方向性がよりはっきりする修正だったことです。
たとえば「堂々と曝け出せる自分へ」という言葉には、薄毛の悩みを隠すのではなく、自分らしく前に出ていく印象があります。美容師としての見た目づくりと、スカルプインクの悩み解決が、ひとつの言葉でつながります。
デザイン制作では、初稿をそのまま通すことがゴールではありません。初稿を見たうえで、お客様の中にある言葉や違和感を引き出し、より事業に合う形へ近づけることが大切です。
今回も、フィードバックを反映することで、名刺のメッセージがよりICHI様らしいものになりました。
もしあなたがデザイナーに名刺を依頼するときは、「なんとなく違う」だけでも伝えて大丈夫です。その違和感の中に、事業らしさを整えるヒントが残っていることがあります。
お客さまの声
名刺の初稿共有時と納品後に、ICHI様からうれしいお言葉をいただきました。
ICHI「とても綺麗なデザインありがとうございます」



「素敵な名刺ありがとうございました。大変気に入っております」
制作を振り返って。名刺は小さな営業ツールであり、相談の入口でもある


今回の名刺制作で改めて感じたのは、名刺は小さいけれど、事業の今を映す大切なツールだということです。
5年前の名刺が悪かったわけではありません。ただ、事業が育ち、扱うサービスが変わり、伝えたい相手が変われば、名刺の役割も変わります。
ICHI様の場合、美容師としての土台があり、そのうえにスカルプインクという専門性が加わっていました。だから必要だったのは、情報を足すことではなく、相手に伝わる順番で整理することでした。
今回の名刺では、表面で「誰か」を伝え、裏面で「何を相談できるか」を伝えています。さらに、Instagramで情報を見てもらい、LINEで相談してもらう流れを作りました。
これはWebサイト制作でも、ロゴ制作でも、名刺制作でも同じです。見た目を整える前に、誰に何を伝え、どんな行動につなげたいかを整理する。その上でデザインすると、制作物の役割が変わります。
美容室、サロン、整体院、飲食店など、地域のお店には「すでに良いサービスがあるのに、伝わり方で損をしている」ケースが多くあります。
もしあなたが「メニューが増えて、今の名刺では伝わらない」「昔作った名刺が今の事業に合っていない」と感じているなら、それは見直しのタイミングかもしれません。
名刺は、ただ配るものではありません。
お客様との最初の会話を作る、小さな相談の入口です。
よくあるご質問
美容室やサロンの名刺制作について、いただきやすいご質問にお答えします。
ICHI様の店舗紹介


ICHI様は、福岡県豊前市にある美容室「ICHI. from plus un」です。
髪を整える場所としてはもちろん、年齢とともに気になってくる髪の印象や、薄毛の悩み、身だしなみまで相談できる、豊前市周辺の方にぜひ知っていただきたいサロンです。
カット、カラー、パーマに加えて、脱毛サロンや薄毛改善(スカルプインク)にも対応されています。「ちょっと相談してみたいけれど、どこに聞けばいいか分からない」という方にも、名刺の裏面からInstagramやLINEへ進みやすいように整理しました。
制作を通して感じたのは、ICHI様が「堂々と曝け出せる自分へ」という言葉をとても大切にされていることです。髪型を変えるだけでなく、自分らしく過ごすきっかけを作ってくれるお店として、気になる方にはぜひ一度チェックしていただきたいです。
豊前市周辺で、ヘアスタイルやスカルプインク、身だしなみについて相談してみたい方におすすめです。まずは公式サイトやInstagramで、お店の雰囲気をご覧ください。
- Instagram: @ichi_from_plus_un
同じような課題でお悩みの方へ
Webデザインガジュマルでは、Webサイトだけでなく、名刺やロゴなどのデザインもご相談いただけます。
大切にしているのは、見た目を整えることだけではありません。誰に伝えるのか、何を相談してほしいのか、どこへ進んでもらうのか。事業の流れに合わせて、制作物の役割から一緒に整理します。
同じように「今の名刺が、今の事業に合っていない」と感じている方は、お気軽にご相談ください。
- 今の名刺が、現在の事業内容と合っていない
- 複数のメニューやサービスを分かりやすく整理したい
- 名刺からLINEやInstagramへ自然につなげたい
- サロンらしい落ち着いた印象で名刺を作り直したい
Webデザインガジュマルは、あなたのビジネスのパートナーとして二人三脚でサポートいたします。
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